2010年11月24日

20101124 カルネージハートエクサ 地雷と機雷についての所感

とりあえず安定志向の地雷として挙げられるのが『カラカラ』ですが、まず名前が可愛く、デザインもハコハコしくて俺の大好きな地雷の一つです。床に設置後、敵機が接近すると床から一度だけ空中へポップアップして、破壊力62×12発の徹甲散弾を発射するという仕掛け。指向性散弾という事で機動性の高い敵にもある程度の命中率が期待でき、またホバー型にもちゃんと反応してくれる頭の良い子です。他の地雷と比べて若干ながら軽量なのも良い感じかも。弱点として(かなりの低空飛行をしてくれない限り)飛行型には反応してくれない点と、徹甲散弾を発射するという事で、装甲の厚い敵にはそこまで圧倒的な破壊力を発揮できないという点があります。何でもソツ無くこなす優等生ですが、逆に言うと突き抜けたモノの無い子ですね。

カルネージハートシリーズにおいて今も昔も変わらぬ地雷の定番と言えるのが、チーリン先生からも拝領できます、最初に使える地雷の基本『デススフィア』。かつてEZでは北米カナダに本社を置くキャニオン・ロジック社が設計図を販売しておりましたが、さて今のカルネージハート世界ではどこの会社が売り捌いているのやら。30m以内に近づいた敵機に対し、コロコロと転がるように自走して着弾・爆発する、いわゆる誘導地雷と言える兵器です。破壊力、被弾熱量どちらも高く、またその扱い易さから地雷の基本中の基本としての地位を不動のものにしています。またその弱点も明確で、ホバー型、そして飛行型には全くの無力という点。EZとかゼウスとかの昔には、二脚やら多脚型の脚の間に転がるよう誘導してデススフィアを無効化するという、訳の分からない鬼のような技術がありましたが、あれは一体どのようにプログラミングすれば狙って発生させられるのか、俺にはさっぱり分かりませんでした。ジャンプの連打で回避した敵機にも思わぬところで襲い掛かる、神出鬼没のお友達です。遠距離砲撃機に搭載するより、格闘機に搭載して近接戦闘の援護に使うとより効果的かと思います。

…『ベヒーモス』という地雷があります。地雷として設置される本体内に破壊力48×12発のマイクロミサイルを内蔵する、多弾頭ミサイル地雷とでも言うべき代物です。……正直言いましてこれは少々、使い道を見出すのに苦しみます。ジャンルとしては地雷という事で、ただでさえ天敵である地雷除去弾アースクェイク等もある上に、更に直接的な攻撃手段が、迎撃手段の豊富に用意されているミサイル弾という事で、無駄に対抗手段を増やしてしまっています。敵機の至近距離で多弾頭ミサイルが発動する仕組みとはいうものの、ミサイルの発射を探知してすぐのフライングデコイでも十分に対応できてしまいますし、誘導妨害装置なら尚更です。発射点が背後や側面などからでも狙えると言う事で、ソニックブラスターには強いかな?とは思います。全弾命中さえ狙えれば大型ミサイル並みの火力はあるので、対策の無い敵機に用いれば戦果は悪くはないかと。ちなみにかなりの低空を飛行してさえいれば、一応空中のOKEにも反応してくれます。

地雷カテゴリの隠れてない実力者と言えるのがこちら、『ロージュー』でしょう。初代〜EZに登場する大型ミサイル「ショーグン」にちなみ、語源は「老中」でしょうか。破壊力62×18発の徹甲散弾を発射する地雷という事で、『カラカラ』のマイナーチェンジ版とも見えますが、これがまた使用感がまるっきり違います。これは接近した敵機を察知して散弾を発射するのではなく、設置された地雷本体は全く動かず「地雷の上空を通過する敵機に対して」散弾を発射するタイプです。という事で、飛行型、ホバー型、二脚、多脚、そして車両型と、全ての敵に大して効果を発揮します。また特筆すべきは、その極めて高い攻撃力です。不用意に地雷の上空を通過した飛行型、ホバー型はおろか、ジャンプで飛び越えようとした二脚、多脚といった連中まで、まさに文字通りに粉砕します。戦果の安定性こそありませんが、発動したが最後、装甲の薄い連中は消し炭さえ残さず爆砕する怜悧な破壊魔、罠の中の罠『ロージュー』さん。その性質から格闘機に搭載するよりは、砲台型のOKEの近接防御兵器として運用すべきでしょう。また、他の地雷と比べてかなり軽量な重量も少なくない利点です。

名前のかっこいい地雷としてはこれが一番です、『ヴォルケーノ』。本体内にアルゴンビームガンを内蔵し、発動範囲内の敵機に対して破壊力42×最大18発の狙撃を行います。これもなかなか使い所が難しい地雷です。主に飛行型に対して大きな効果を発揮すべき対空地雷なのですが、飛行型OKEという連中はそもそも回避性能が極めて高い機体が多く、単発の射撃を幾ら撃ち込んだところでまともに当たる訳もありません。かと言って射撃で追い立ててエネルギーの強制浪費を狙おうにも、早々に射程範囲外へ逃げられて終わりという場合が多く、実質想定敵機の飛行型OKEには明確な戦果を出し難いものがあります。一応ですが、射程範囲内であれば、ジャンプした二脚や多脚を狙ってもくれますし、地雷本体から至近距離であれば地上の敵機も狙ってくれる時があります。何と言いますか、総合的には地味な子です。

以降は機雷の説明に参りたいと思います。

機雷の中では最も初期に使えるようになります、『アヴァランチ』。機雷本体に接近した飛行型OKEに対し、空中で破裂して指向性散弾を発射するタイプです。高速散弾によって敵に回避運動する隙も与えず弾丸を叩き込めます。破壊力62×12発の徹甲散弾という事で火力が低めに見えますが、基本的に飛行型OKEというのは非常に耐久力も装甲も薄く出来ているので、これくらいの数値でも十分に致命傷を与えられる筈です。やはり弱点は地上機に対しては全く効果を発揮できないという点でしょう。また、命中率こそ高いですが如何せん散弾なので、これ一撃では敵を破壊できない場合も多々あります。

対空機雷としてはやはりコレが一番安定した戦果を挙げてくれるでしょう、誘導機雷『クラーケン』。これもデススフィアと同じく、初代・EZからゼウスに至るまで皆勤賞のロングセラー品で、やはり初代での設計開発及び販売はキャニオン・ロジック社によるものでした。大型ミサイルにも匹敵する破壊力と強力な追尾性能は今作でも健在で、よほど俊敏な飛行OKEでもなければ恐るべき脅威となって大空に君臨します。一応ながら電子式の誘導を行いますが、ECMを使った誘導妨害装置を無視して追尾するので誤魔化しが効きません。ポーラー・ベアーといった機雷除去ミサイルを用いるか、もしくはあくまで機動だけで振り切る必要があります。基本的に装甲の薄い飛行型には天敵となるでしょうが、その反面やはり、地上を主体とする機体たちには全く効果を発揮しません。色々と性格の極端な子ですが、自分の仕事は完璧なのです。

ミサイルを内蔵した対空機雷『ウィスプ』これもまた対地地雷『ベヒーモス』と同じ悩みを抱えています。ベヒーモスと違い地上機には反応せず、あくまで飛行型にのみ反応するという融通の利かなさもありますね。そもそも多弾頭ミサイルに非常に脆弱な飛行型にとって誘導妨害装置は命綱ですので、このウィスプ対策をしていないという可能性はかなり薄いかと思われます。扱い所のあまり思い浮かばない、ちょっと不憫な子です。

ゼウスシリーズで初登場しましたが、当初のシリーズでは全く使えない子でした『フォレストファイア』さん。名前が素晴らしくかっこよく、破壊力80のナパーム弾を18発も纏めて投下するというド派手な攻撃手段を誇る、機雷カテゴリ有数の武闘派です。過去ゼウスにおいて、数値の上での火力はぶっちぎりで最大という点に唆されてこれの使用を試みた方は多い筈ですが、ただし実戦での性能は大変劣悪でした。ダメージなんてろくすっぽ入らず、せいぜい敵機の機体温度を数十度暖めるだけという有様。それがここエクサでは、まるで生まれ変わったかのように強力無比な対地機雷と成長しました。まずゼウスではほぼ真下にしか効果の無かった判定範囲が、エクサとなると極めて広範囲になった事です。フィールドを広範囲に火の海にし、加えて被弾熱量も莫大なもので、機雷下面に来てしまった敵機をまず間違いなくオーバーヒート状態にしてくれます。勿論ダメージとしての破壊力もかなりのものです。また、基本的に対地専門の機雷ですが、一応飛行型OKEが自分から当たりに来てくれた場合に限り、空中で爆発もしてくれます。機雷と地雷カテゴリの中では最軽量という点も見逃せません。小さな体に無限のパワー!生まれ変わった火の玉小僧、フォレストファイアくんの活躍にご期待下さい。

機雷の中での紅一点『ヴァルキリー』さん。これも『ヴォルケーノ』と同じく機雷本体にアルゴンビームガンを内蔵した狙撃機雷で、破壊力42のビームガンを最大16発、敵機へと撃ち込んでくれます。浮遊しなければならない機雷という性質上、ヴォルケーノと比べると装弾数が二発ほど減少していますね。主に機雷の下を通る地上機への射撃を行う兵器で、実戦に投入されるOKEの大半が地上機という現実を踏まえると、その有用性は大変に高いと言えます。低空を通る飛行型ならこれにもきちんと射撃してくれますしね。要所要所に単発で置くよりも、一か所に纏めて3〜4発ほど撒いた方が、攻撃効率の点でより有効です。余談ですが、ゼウスの頃はアサルト弾を発射していました。至近距離から発射される徹甲弾は非常に脅威で、仲間内では機雷ディスペンサーの定番としての地位を確立していた覚えがあります。

装備部位としては同じですが、恐らく別カテゴリの兵器となりますので、フライングデコイについての所感は割愛します。
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