昨晩はまったく眠れず夜更かししたのが祟って、正午を過ぎても布団から起きられない俺を叱咤激励してくれたのは実弟である。彼が言うには「飯を奢ってくれ」だそうだ。体調不良もちょうど小康したので、まぁ今日でもいいかと思い立ち、特に行く宛てもなく乗車したのである。
日が寒いので温かいものが食べたいという意見では一致していた我々だが、その先がどうにもなかなか決まらなかった。何軒かの蕎麦屋を候補として挙げてみたが、道中の近場に老舗のステーキ店があることを急に思い出し、急遽進路を変更して向かったのが、昭和53年のオープン以来創業30年を誇る美浦村の老舗、ステーキハウス『ビクトリア』である。

進路としては、まぁショッピングセンター『パンプ』から県道231号線を北西に進み、ファミリーマートのある叉状交差点を右に進む。そこから二つ目の信号、右奥にセブンイレブンのある狭い交差点を右に折れて、100mほど進めばビクトリアの看板が見えて来る筈だ。最近出来た首都圏中央連絡自動車道の稲敷ICから意外に近場なので、来ようと思えば都内からでも一時間くらいで来れる距離にあるらしい。わざわざこんな辺境の地まで肉を食いに来る酔狂な人間が居るとも思えないが、近場に所用で来訪した場合にはぜひ立ち寄って欲しい場所だ。

爽やかな洋風の趣のある店内。カウンター席で食べてみたいなぁ。茶色で統一された暖色の色彩が目に優しい。

食前のお紅茶。
サーロインステーキ ¥1580

ここビクトリアでは、ランチメニューでもだいぶ値の張る価格帯が多い。まぁ同業の店舗と比べるとだが、テキサスが群を抜いて安いだけで、普通のファミレス等で食べれば、これの3分の2ぐらいの肉を出されて挙句に同じくらいの値段になるだろう筈だ。

本日の食前に振舞われたのが、まずこの小松菜のスープ。まだスープの温かいうちに口に含むと、その凄まじい甘ったるさにのたうちまわること請け合いである。まず様子見をしてから口に運ぼう。冷ましてから食べれば落ち着いて風味を楽しめる一皿。

生野菜サラダとステーキソース。サラダのドレッシングは普通の和風ドレッシングのようだ。ここビクトリアのソースは二種類あり、それぞれ「おろしにんにく」と「おろしじょうゆ」。とはいえ、肉の味付けだけでも十分に楽しめるので、これらソースの出番はあまり無いかもしれないな。強いて言えばおろしにんにくソースが美味だが、後の口臭エチケットには十分注意するように。

ここビクトリアで感じたのは、「オーソドックスなステーキ」ということ。例えばテキサスでは「テキサスのステーキを食べる」といった感覚だが、ビクトリアは純粋に「ステーキを食べる」という食事になるだろう。とっかりやすいというか、敷居の低い方は確実にビクトリア側である。

こちら、ステーキハウス『ビクトリア』の公式サイトです。
また、mixiにもここビクトリアのコミュニティがあるそうです。
稲敷郡美浦村土屋1976-74 ステーキハウス『ビクトリア』
ランチ 11:00〜14:30
ディナー 17:00〜21:30
定休日:毎週月曜
電話番号:029-885-2825
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